自ら「あそぶ」を通して、ものごとを見て触れて知って、覚えていく。そのための、余裕のある時間と空間が、森のようちえんたねちっちには、あります。おとなから、与えられたことでも、こたえが決まっていることでもなく、自分たちで見つけたことに目を輝かせて、夢中になって、生き生きと「あそぶ」こどもたち。「いま」を思う存分楽しんで、けんかをしたり、笑い転げたりしながら、大好きな仲間と一緒に、日々を重ねています。


森のようちえんたねちっちについて | about

愛知県知多半島の真ん中、里山にかこまれた自然豊かなまち、阿久比(あぐい)町にあります。現在は、一般的な園舎はもたず、森や畑などの野外フィールドが、こどもたちが過ごす場所です。対象年齢は、3歳から6歳、定員は15名の小さな園です。認可外保育施設(民間の保育施設)のため、阿久比町の方だけでなく、近隣の市町村からも通うことができます。保育料については、無償化の対象園(※)です。保育時間は、午前9時から午後2時です。延長保育も相談に応じて行っています。

(※)お住まいの市町村より、月60時間以上の就労・出産など保育の必要性が認められた場合は、補助を受けることができるため、保育料の全額が無償となります。


保育の特色 | approach

壁のない広い空の下では、からだとこころがほぐれ、のびのびと過ごすことができます。毎日、様々な生きものと出会い、変化を感じる自然環境の中では、こころが動く瞬間がたくさんあります。それがきっかけとなり、想像力を膨らませながら遊びます。そして、見たり、聞いたりするだけではなく、触れたり、かいだり、味わったりと、五感、全身を使いながら遊び、ゆっくりと感覚や感性を磨いていきます。


準備や練習が必要な行事はなく、その子の興味や関心に合わせた、日々の遊びに重きを置いています。朝の会と帰りの会以外、おとなが決めた「〇〇のじかん」はありません。こどもたちが意見を出し合って、過ごし方を決めています。自分たちのペースで満足するまで遊び込み、その中で、受け身ではなく、自分で考えたり、試したり、人と力を合わせたりしていきます。


3歳から6歳までの子が、混ざって遊んでいます。ともに過ごす中で、憧れたり、真似をしたり、気にかけたりしながら、生活していくために必要なことなどを覚えていきます。また、小さな集団の中、どの子とも関わらなくてはならない状況にあることで、自分自身と、また、相手と向き合いながら、人と付き合っていく方法を知っていきます。


こども自身がもつ「育つ力」の邪魔をしないよう、先回りをして、与えすぎたり教えすぎたりしないで、見守ります。また、おとなの考えを押し付けず、こども「に」話すのではなく、こども「と」話をし、最後まで丁寧に聴きます。そして、こども一人ひとりにとって、家庭から離れた場所で、安心できる存在となるように、という想いを忘れずに関わっています。


感性豊かなこどもたちは、自分の中にあるものを表現したい気持ちで、溢れています。おとなのタイミングではなく、描きたい時、作りたい時、歌いたい時に、自由に表現できる場をつくっています。できあがったものを評価するのではなく、時に一緒に楽しみ、時に静かに見守り、表現する過程を思う存分に楽しめるようにしています。


こどもたちは、おとなのしていることに、とても興味をもっています。そのため、「楽しんでいる」おとなと出会う機会を設けています。たとえば、目の前で楽器を演奏してくれるプロ奏者さん、稲作りへの想いをあつく語ってくれる農家さん。新しい世界や価値観に触れることで、日常の遊びが広がり、人への信頼感にも繋がっています。



1日の様子 | one day

集合して、竹林を散歩しながら拠点場所へ向かいます。到着したら、荷物の始末をし、出席ノートにシールを貼ります。

絵本をみた後、体調の確認と今日したいことや遊びたい場所の話し合いをみんなでします。注意点や約束なども、この時に確認をします。

森の中へ探検に出かけたり、テントの下でごっこ遊びをしたり、畑で生きものをつかまえたり、自分たちの好きなことを思う存分楽しみます。雨の日は、レインコートを着て散歩をしたり、軒下で雨宿りをしながら遊びます。

だいたいの時間は、こどもたちによって決まりつつありますが、おなかが空いてきたら、お昼ごはんの時間です。好きな場所にシートを敷いて、お家から持ってきたおにぎりをいただきます。

午前中の遊びの続きをしたり、少し体を休めてごろごろしたりしています。自由に絵を描いたり、紙の筒や布など、色々な素材を使って、黙々と工作を楽しんだりもします。

絵本をみたあと、今日のことを振り返りながら、楽しかったことをみんなで伝え合います。そして、明日への期待を込めて、帰りの挨拶をしています。

帰りの身支度をして集合場所に戻り、お迎えを待ちます。延長保育のある子は、おやつを食べたり室内で過ごしたりします。


私たちについて | staff

2023年4月に認可外保育施設「森のようちえんたねちっち」は開園しました。運営は、阿久比町に魅力を感じて移住してきた夫婦で行っています。阿久比町は、まちと森が近く、どこにいても自然を感じられ、そして、のんびりと流れている時間、暮らしている人のあたたかさが、こどもたちが育っていく場所としていいな、と思います。おもちゃや遊具のない自然の中と同じように、何もないように思える場所には、本当は何でもある、と思っています。ここにしかない、あるものに目を向けながら、「こどもたちが、こどもらしくあそぶ」ための場を、ここで育てていけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

小串和也 | 代表

誕生日会でのおやつリクエストが、こどもたちに人気です。家では、色々と一から手作りをしたり、最近はコーヒーの焙煎にはまっています。

小串さやか | 保育主任

10年以上、毎月40冊の絵本と出会っています。こどもたちの表情を想像しながら絵本を選び、対話をしながら楽しんでいます。


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お知らせ | information


お問合せ | contact

認可外保育施設 森のようちえんたねちっち

拠点場所|阿久比町宮津宮本73

Mail|tanechitchi@gmail.com

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